会社の隅でサーバが熱を発している。会社の人たちが口を揃えて夏は暑さがヤバイと言う。バイトのキッチンの、400度の窯で鍛えられたつもりだったのだが、最近すでにじんわり暑い。特に昼過ぎ。今日半袖で行ったのに、暑さで限界がきてたら、エアコンが入った。エアコンは少し苦手で、窓を閉めると徐々に涼しいというより寒くなり、騒音もカットされて自習室のような静けさだった。
小食な方なので、外で食べ歩くランチがいつも腹十五分目とかになり、おなかはいっぱい、会社は暑いでとにかく毎日眠たかった。開けた窓からそよそよしてくる風も気持ちよくてすごく眠いのだ。斜め前に座っているおばさまが、よく頭ガクンガクンなってて、笑いそうになっちゃうと言っていた。
先輩が、眠気が来たらたまに非常階段で涼んでると言っていたので、私も真似をして涼んでみたら、うとうとと5分ほど意識が飛んだ。階段をのぼってくる足音が聞こえたので、意識が戻り、起きなきゃと思った。しかし、体がめちゃくちゃ重くて、動かなかった。目は多分虚ろな感じであいてた。足音はどんどん近づいてくるし、私は階段で倒れている女みたいな状態なので、ヤバイ起きろとひたすら念じた。
仮眠をとるというのが苦手なのか、短い時間だけ寝ると、体がとても怠くなる。多分体温も上がってる。この時もなんとか起き上がったけど、フラフラだった。低血圧なのもあるかもしれないしやっぱりこないだ言われた通り死ぬんかもしれんと最近思う。
いろいろ不安はあるし話がガラリと変わるけれど、私はやっぱり夏が好きで、夏のためにビールを飲みたい。夏のためにビール用意してる。暑い中たまにふく風とか、帰る時間になっても明るいとことか、セミとか、外で酒飲むとか、すごく好きや。